茶の湯コラム

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茶事の話⑸

煮物椀■現在茶懐石では、最も重要な献立とされています■それは、一番出しを使用することにも由来しています■しかし、江戸中期までの茶懐石には煮物椀は登場しておりません■江戸千家の祖である川上不白の書に覚々斎以前には煮物椀は出されなかったことが書...
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茶事の話(4)

菜と肴のこと■一般に飯に伴うものを「菜」 酒に伴うものを「肴」と分けて考えます■茶懐石では、「一汁三菜」の三菜は、①向付 ②煮物 ③焼物 または、■①煮物 ②焼物 ③香の物 の2説あります■向付は、酒が出されてから手を付けることになっており...
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茶事の話(2)

懐石の道具⑵折敷■飯椀、汁椀、向付などをのせるための膳のことを言います■形は四角が多く、丸、半月が在ります■塗も様々で、黒真塗、溜塗、春慶塗、爪紅などです■稀に足のついたものもあります■代表的な物を載せます*「利休形 溜カンナ目角切折敷」 ...
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茶事の話(1)

懐石の道具⑴四ッ椀■飯椀 汁椀 平椀 坪椀の四碗をいう■本来禪院にて来客のための斎会(さいえ)に用いたもので朱塗■飯椀は、飯を入れる椀■汁椀は、汁(主に味噌汁)を入れる椀■平椀は、現在あまり使用されませんが、江戸中期からは、二の碗(煮物椀)...